episode 1

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 現与党の民自党の保田総理は、富裕層を中心に節電計画を実施し、太陽光パネル設置。電力会社から電力購入を控えるよう指示を出した。  しかし。これは当然反発を買う。  富裕層を中心とした考えは、富裕層こそ電力を無駄使いしているからという統計からの考えで、富裕層は太陽光パネルを使って電力を自給自足で賄えという考えであったが、それは国民すべての対象となる政策であり、一部の富裕層にだけに向けた政策は、補助金を含めた格差社会を確立する大きな要因となった。  これには、中堅、平民クラスの国民は反発をし、終いには暴動となり、反政府テロ組織が立ち上げられ、大きなテロ行為が行われ、保田総理の側近であった閣僚数人が暗殺された。  と、これは今の間崎慎司には関係の無い事だ。  今やるべき事は、依頼主から依頼された、家出した子猫の捜索だ。
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