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このまま死んでも、透が見つけてくれるかも知れないと思い、希美は口元を緩めた。
透は朝晩、毎日希美の部屋に来た。
透が毎日来てくれると、希美はマウンテンハットにそんなに行きたくはならなかった。
そして自分は毎日のように、あそこに透の顔を見に行っていたのかと、希美は気付いた。
熱も引いて、希美の具合はだいぶ良くなった。
瞳と透は、どこまで進んでいたのだろうか。
透がその気になれば、瞳はいつでも透を受け入れただろう。
男なんて、瞳みたいな抱き心地の良さそうな女を拒むのは難しいだろう。
今何時だろうか。
希美が気付くと、ベッドに突っ伏して、寝ている透を見つけたのだ。
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