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慌てて腕で隠した、そんな様子に男は満足そうに微笑み、天音に顔を近づける。唇に唇が近づく気配に、天音は咄嗟に顔を避け手で覆った。
「キスは、嫌……っ」
悠希の顔が過ぎりそう言っていた、男は笑う。
「はは、遊女のセリフだな。唇は好いた男にしか許さない、ってね。ついに君もその道に踏み入れるか」
そんなことはしない、だがそれが本当に遊女の言葉ならば嫌というほどその気持ちが判ってしまう。
「ならば、こちらを味わおうか」
言って男は天音の背に手を滑り込ませた、天音は嫌だ嫌だと訴え男の腕を押すが、男はあっさり天音のブラジャーのホックを外してしまう。
「嫌……!」
叫び胸を両手で押さえたが、男が力いっぱいブラジャーを引っ張ればそれは簡単に引き抜かれた。男は見せびらかすように天音の目の前でそれを揺らし、内側の柔らかい布に顔を洗うようにこすりつけてからもったいぶった仕草で床に落とした。
天音は一連の動きを見ていた、嫌悪と吐き気しかない、なおも乳房は腕で隠していたが男の手がその手首を掴む。
「や……!」
抵抗などまったく無意味だった、両腕は押し開かれ、天音の胸は揺れて男の前に晒される。
「見ないで!」
「いいね……全く僕の理想だよ……色も形も大きさも……顔とはアンバランスに大きいのが興奮するんだ……ああ、君は僕の物としよう、今度はもっと高く買ってあげるからね、いや、そうすると中間マージンがあるんだね、胴元から買っても君に行く金額は下がってしまう……そうだそうだ、たくさんチップをあげよう、夜は時間ある? 夜なら毎日でも会えるよ」
言いながら天音の乳房を丁寧に、丁寧にいたぶっている。天音はその手首をつかみ、あるいは爪を立てて抵抗するが男は感じていないようだった、天音の乳房に与える刺激の強さに変化はなかった。
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