蟲|日曜のバイト日(朝)|蟲

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んぐぐ~!はあ… さてと、今日バイト行けば 明日は休みだ、俺は あくびしながらベッドから起き上がり ささっと朝風呂に入って ルームウェアから、私服に着替えた。 そんで、朝飯は…えっと… カップ麺でいいや。 俺は、食器棚の下の引戸から 塩ラーメンのカップ麺を取り出し フタを開けて、ポットから 熱湯を内側の線まで注いで ガラステーブルの上に置き 仕事へ行く準備を済ませてから テーブル前のソファーに座る。 テレビをつけて、朝のニュースを 見ていたら3分たったんで フタを外し、用意していたハシを手に さっそく朝食の塩ラーメンを食べる。 あっさりしてて、ほんとうまいよな… 数十分もしないうちに食い終わり スープを、ほぼ飲み干した。 残り汁を先に流し台に捨て 空になった容器をゴミ箱に捨てたあとは 洗面台で歯磨きした。 よし…家から出て戸締まりした俺は 2階から階段で、1階に降りて 住宅街の道路の歩道を歩き バイト先のスーパーに向かう。 この道路、夜になると薄暗くて 不気味だからなのか知らないが 電信柱の所に"変質者に注意!!"って 書いてある立て看板あるけど… 俺は今のところ、それらしい 人間に会ったことがない。 ん…向かい側から、ミディアムヘアの男? が、歩いてきたな…こっちを ジロジロ見てくる、なんだよこいつ… 俺は視線を男から、正面に向けた。
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