蟲|日曜のバイト日(朝)|蟲

4/6
65人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
その前に、並んでいた女性客が 俺の事をジッと見つめてくる… お客♀️ 「お兄さんカッコいいですよね! 笑顔がステキです//」 俺は少し照れくさくなりつつも 愛想笑いをしつつ、お値段を伝える。 そして、会計を済ませた 女性客は去っていった。 俺 山城 優斗(やましろゆうと) 「ありがとうございました! またお越しくださいませ。」 次に来たのは、今朝すれ違った あのミディアムヘアの男だ。 よく見ると、鎖骨の所から タトゥーが見えた…ムカデっぽいな… ミディアムヘアの男 「山城て言うんだな…名字…」 男は俺の名札を見てポツリと呟き 俺は、そいつが持ってきたのは 中華弁当とお茶、昼食か…? 俺 山城 優斗(やましろゆうと) 「は、はい、まあ…」 商品をレジに通す。 ミディアムヘアの男 「オレ…夕闇 毒牙(ゆうやみどくが)って言うんだ… ねえ、山城さん…何時までだ?仕事…」 初対面でここまで聞いてくるとは… 俺 山城 優斗(やましろゆうと) 「すみません、そういうのはちょっと… 他にも、お客さん並んでますし お会計をお願いします。」 夕闇と名乗った、ミディアムヘアの男は フクク…と小さく笑って財布を取り出し 会計を済ませた… 夕闇 毒牙(ゆうやみどくが) 「オレ、諦めないから…」 夕闇は買い物済みのカゴを持って 袋詰めのコーナーに向かったんで 次のお客の対応をしていくわけだが… 夕闇はイートインコーナで 弁当を温めて食べていた もしかして、本当に俺の 勤務終了時間まで、居座る気なのか…?[汗
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!