冷酷令嬢の世界~これが私の人生~

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  約束の場所である王宮の庭園に着く。  三人で話しながら殿下の元へ行くと、そこにいたのは殿下だけではなく……隣にはロベリア・ダイアン男爵令嬢がいた。私が話をやめて固まっていると、セリが「ダリア様……、大丈夫ですか?」と私の顔を覗く。私は震えが出ないように手を強く握り、「大丈夫よ。セリは仕事に戻っていいから」と微笑む。ミーシャも私を心配そうに見るので、目を見て微笑む。  一歩一歩、殿下の元へ歩き、震えそうになる声に力を込めて、「お待たせいたしました」と殿下に声をかける。私に気づいた殿下とロベリア男爵令嬢はこちらを見る。  「来たんだね」  綺麗な顔で爽やかに笑う殿下に胸が締め付けられる。  「どうして、ロベリア様がいらっしゃるのですか?」  私が問いかけると、殿下は「せっかくなので、三人でお話がしたいと思いまして」と言い、ロベリア男爵令嬢と目を合わせ微笑んだ。ロベリア男爵令嬢も幸せそうに殿下を見つめ返す。見つめ合う二人を見れば、どんなに鈍い人だってわかる。二人が想い合っていることくらいは。  
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