5歳児とガールズトーク ~ 神とは?(哲学)

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 夜が明け、朝一で中央から近い邑々(むらむら)へ通達が行った。  トバリの手際の良さは誰もが認めるところなので、安心して任せられる。  その間ユウナギとコツバメは共に弓を引いたり書を読んだり、川ではしゃいだり林へ木の実を拾いに行ったりして過ごしていた。  そんな中、時折きょろきょろと周りを見回していたコツバメが、こんなことをたずねる。 「この敷地内や周辺に、外から来た者がおるのは普通か?」 「へ? そんなのいないよ? 昔は海の向こうからの使者が多く滞在していたらしいけど、今は全然。どうして?」 「よそ者の気配がする……。何かこう、不審な」 「そんなはずない。ここに勤めているのは身元の確かな者ばかりだし。それらの紹介がなければ出入りもできないわ」  確実なことを言えないコツバメは、それ以上何も口にしなかった。
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