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何百回でもイケるようにしてあげる *
「春香はさ、考えすぎなんだよ。もうこの問答止めようか。セックスなんて、身体で覚えればいいんだよ。こういう風にね……」
冷泉がもこもこパーカーの上から春香の豊かな胸をてのひらで包んだ。ブラ越しにやわやわと揉まれ、春香は「んっ」と息を呑む。
「安心して、全部僕が教えてあげる。春香はなんにも心配しなくていいよ。ただ、感じていればいい……。でも、気持ちよくなかったら教えてくれる? 僕がんばるから。研究して、春香が何百回でもイケるようにしてあげるから……」
「なんびゃっ…?!」
春香は恋人から語られる生々しい言葉に身を震わせた。冷泉は器用に、後ろから春香のパーカーのジッパーを下げた。さらにキャミソールをたくし上げる。
すると、胸元があらわになり、春香はぶるりと反応する。それから冷泉はピンクのブラのカップをグイッと下げて、ぽろんと大きな白い乳房を露出させた。そして硬くなり始めた紅{あかい}い先端を、くいくい引っ張る。
「んっ!」
春香はキュンと下腹部を疼かせた。反射的に片目をつぶり、唇を引き結ぶ。
(やだ私、こんな場所で、こんな恰好をしてる……)
視界には、銀に輝くシンクと、使用済みのカップと皿が二組置いてある。端には、かわいい魚型のスポンジに、手に優しい食器用洗剤のボトルがきちんと並んでいる。昨日水をあげた、観葉植物のグリーンもやたらと鮮やかだ。
日常を感じさせる場所で、服を乱され、喘ぎ声を出している。そのギャップにより、甘い罪悪感をかき立てられ、春香は淫靡な気分になった。
(だめ……キッチンでエッチなことをするなんて、だめよ)
――こんなの良くない。良くないわ……。
――で、でも……どうしてなの? 私いま、すごく、すごく興奮してる……!
冷泉はくすくす笑いながら、春香の柔らかいバストを揉みしだいた。すると、ゾクゾクと快感が駆け巡り、春香は「んぁっ」と甘い声を漏らす。脚の間の秘密の場所が、前回抱かれた時のように、じゅんっと濡れてきた。
「ん、んんっ……」
「もう感じているのかい? 春香のかわいい乳首、勃っているよ。真っ赤に色づいて、苺みたいだ」
「ちがっ……違い、ます……っ」
「悪い子だな、嘘をつくなんて……。じゃあこっちも確かめてみようか」
冷泉は春香の上体をそっと倒し、代わりに彼女の細腰をくいっと持ちあげた。お尻を突き出すような恰好をされて、春香はカッと頬を赤らめる。大きな瞳は驚愕に見開かれ、今にもこぼれ落ちそうだ。
(な、何をする気っ?!)
冷泉は、春香のルームパンツと下着を、太股まで一気に降ろした。そして現れた、むっちりとした双球に頬ずりをする。下半身がひやりと空気にされされた。
「や、ちょ、冷泉さん……っ」
たまらず春香は身じろぎをした。
(な、なんて場所を……! 恥ずかしいっ)
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