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春香限定の変態 *
じたばたと、彼の手から逃げようとするが、シンクにはさまれて、動けない。まるで獲物を捕らえた狼のように、冷泉は微笑んでいる。恥ずかしがる春香の様子を楽しんでいるみたいだ。
「んー……。春香のお尻って柔らかいなあ。スベスベしてる。甘酸っぱい匂いもするし、もう最高」
「だめですって、へ……変態ですよっ」
「うん。僕、春香限定の変態なんだ」
「認めないで下さいぃー……!」
「春香のお尻、かわいいからキスしちゃお」
ちゅっとリップ音が鳴る。
「ふ、あっ……あっ……」
「ついでに噛んじゃえ」
「あんっ」
お餅のように柔らかい尻たぶに、冷泉が軽く歯を立てる。その痛がゆいような甘い法悦に、春香は悶えてしまった。
(いや……噛まれて、感じてるなんて、私淫乱みたい……)
冷泉はとても楽しそうに、春香の臀部に口づけしたり、なで回している。
「うーん……スベスベして気持ちいい。同棲したら春香のお尻を枕にして眠りたいなあ」
「んもう、いやぁ……っ」
春香は恥ずかしさのあまり、首を左右に振った。冷泉の変態じみた言葉責めにまで性感をかき立てられているのだ。
「ふふふ……照れてる。かわいいなあ。こっちにもキスしちゃおう」
冷泉が大胆にも春香の花園に顔を埋めた。尻のあわいに彼の高い鼻が当たり、春香は羞恥にぎゅっと目をつぶった。冷泉はそのまま舌を伸ばし、後ろから彼女の秘部をちょんちょんと刺激する。
(そ、そんなところを……っ)
「あんっ、だめ、だめですって……汚い、から……っ」
「なんで? 春香のここは綺麗だし……もうぐちょぐちょだよ。美味しい蜜が溢れてくる……」
冷泉は無遠慮にべろりと恥ずかしい所を舐めてくる。するとガクガクと脚が震える程感じてしまった。冷泉の舌は更に奥へ進み、肉壺の入り口を掻き分けるようにして愛撫する。
「だめ、だめっ……冷泉さ……もう、止めて……っ」
「恥ずかしがらなくていいよ。もっと感じて……。春香ここ、すごくとろとろだよ。くちゅくちゅいってるのが……分かる?」
冷泉は長い指を伸ばし、花芽をそっと摘まんだ。むにゅむにゅと押しつぶされて、春香は目を潤ませて官能に耐える。愛液が敏感な突起に絡んで、いやらしい音を立てた。
(あ、だめっ……そこ、弱いの……っ)
「……っ、あ、あぅ……」
春香は顔を真っ赤にして、愉悦に耐える。シンクの縁をぎゅっと掴んでいないと今にも膝から崩れそうだ。そのくらい、冷泉の責めは気持ちが良い。
(そんなところ汚いのに……ああ、恥ずかしい)
――だけど、どうして……ゾクゾクしちゃう。
春香は全身に汗をかき、自然と快感に腰を振っていた。なで回された尻たぶは、うっすらと桃色に染まっている。整えた髪や、メイクが崩れ、漆黒の瞳から歓{よろこ}びの涙が零れてしまう。
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