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淫乱ちゃん *
冷泉の男根の凹凸{おうとつ}まで粘膜を通して分かりそうだ。そのくらい、バックでの結合は、五感を敏感にさせる。目で確認できない分、触覚が繊細に反応しているのかもしれない。
「……はあ、はあ……。分かる? 今……春香の一番奥に、僕がいること」
耳許で甘いテノールが響いた。冷泉の息が上がっている。
「あっ、あぅ……っ」
春香はうんうんと頷いた。冷泉は器用に腰を揺すり、こつこつと子宮口をノックしてくる。それにしびれるほど感じてしまった。
「あっ、んっ……奥、あー……だめぇ……っ」
「入れただけなのに、もう感じてるんだ。さすが、淫乱ちゃんだねぇ……。春香の中……とても熱いよ。気持ちよすぎて、すぐイっちゃいそうだ。……ねえ、顔、見せて」
促されて、振り返った。そこには頬を赤らめ、悩ましげに微笑む冷泉がいた。ブランデー色の瞳に欲情の炎がともり、あかあかと燃えている。
「ん、冷泉、さ……っ、あっ……あぁっ」
「んー……やっぱりかわいい。気持ちがよくて、とろとろなんだね……。エッチな顔してる春香は、いつもよりぐんと色気が増して、最高にかわいい。このまま食べちゃいたい」
「れ……冷泉、さん……っ。あっ、あぅぅ……お腹、くるし……くふ、んんっ……あっ、あっ、あん……っ」
「かわいいこと言ってくれるね……、嬉しいな。じゃあお礼に、春香のイイところ、突いてあげるね……。もっと感じさせてあげるよ」
はむはむと耳たぶを愛撫されるだけで、愉悦に襲われた。冷泉は前に手を回し、春香の豊満な乳房を掴むと、遠慮なく揉みしだく。白い肌に長い指が埋まっていく。爪まで綺麗な男によがらされているという状況に、春香はますます乱れてしまった。
(冷泉さん……あっ、あん……激しいよう……っ)
ぐっと縁を掴み、目を閉じて快感に耐える。またあの浮遊感が身体の奥から湧き上がってきた。冷泉の抽送{ちゅうそう}はだんだん早くなり、春香の弱い場所を的確にえぐってくる。張り出したカリで、柔壁を蹂躙する。
腹の皮を貫いて、冷泉のものが飛び出てくるのでは、と思うくらい、彼の責めは激しい。ぱんぱんと音が鳴り、春香の尻たぶが刺激に紅{あか}く染まる。
(だめ、だめっ、声出ちゃう)
――また、イっちゃう……!
「あ、あんっ、あんっ……や、だめ、だめ……れいぜい、さ……っ。も、もう……イ、イちゃう……また、ヘンになっちゃう、からぁ……っ」
「春香の啼{な}いてる声、とってもかわいいよ……。はあ、はあ……僕ももう出そうだよ。さっきから、ずっと我慢していたからね……」
冷泉が余裕がなさそうに言った。
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