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騙した女(2)
小説パート4(2)
昨日、妹のメグから電話があったわ。妹も中学生になったという事だったけど
最近、家にも帰ってないので、久しぶりで懐かしい思いで話しをしたわ。
私の両親、兄も含め、愚かで、お人好し。
メグもそう、お人好し。心配だけど、メグは信用出来る、私の妹。
私がこの世の中で、ただ一人信頼できる可愛い妹。
兄は私を憎んでいるわ。
子供の頃から私に反抗的だったわ。兄何て、信用出来ない。いつも、お説教ばかり。
馬鹿の言い訳など聞く耳なんてないわ。
メグが言うには、「今度、遊びに行きたい」と言うの。
可愛いわ。今度の日曜日に会う事になったの。
楽しみだわ。メグも大きくなったでしょうね。
メグと久しぶりに会ったわ。日曜日の話を紹介するわね。
メグが言うには
「お爺さんが昔、物凄い発明をして、それが今、話題になっている」
(「 」内はメグのセリフです)
お爺さんは、科学者だと聞いた事あるけど、大した発明もなかったと、父が言っていた様に記憶してるけど。
「お爺さんの作ったものを、ある科学者によって、より高度な物になり
特許が取れると言われているの」
特許が取れたからて何かこちらが得する事あるの
「それが、大有りなの。お爺さんが発明したマシンを使うと
使うたびにお金が入ってくるの。」
使うたびって、特許料って事。それが、私とどう言う関係があるのよ
「それが、大有りなの。お爺さんの発明はお爺さんの遺産と同じで、
遺産を得ることができるの。
お爺さんの遺言に自分の全財産は孫に譲るとあるのだけども、
自分のマシンを完成させた者にだけに遺産を渡すとあるのよ。
お兄ちゃんは今、必死でマシンを完成させようと、してるの。
財産を一人占めにするつもりらしいの」
兄貴が財産を一人占め! そんなの許せない。
で、メグはどうなのよ。
「私も許せないわ。お兄ちゃん、いろんな事があってから、人が変わったの。
物凄く、自分勝ってで意地悪。自分さえ良ければ良いと思っているの。
残念だわ。」
(やっと兄貴も目覚めたかと私は思ったわ。)
兄貴だけに良い思いはさせられないわ。
ところで、お爺さんはどんなマシンを作ったの?
「それがね。自分の夢を叶えることが出来るマシン。
信じられないけど。完成間近なの。詳しい事はわからないけど、
今日その科学者っていう人に会いに行くの。
お姉さん一緒に来て。お兄ちゃんだけ特許を持たれると遺産を一人占めされる」
とメグが懇願してきたの。メグはまだ未成年。仕方無いので
二人でその人物に会う事にしたわ。
その話は次回ね。
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