普遍的な恋愛

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普遍的な恋愛

 先日発表された、超・妄想コンテスト「運命のふたり」。残念ながら選出はされませんでした。結果発表ページに書かれた言葉に、エブリスタさんより、  “運命の赤い糸”をテーマにした作品は予想通り多数ありましたが、それだけに設定や展開を工夫していないストレートな作品は印象に残りにくかったです。  と、ありました。  まさに私の作品じゃ?!と、苦笑い。  アイデアが湧き上がらなかった平凡なストーリーとなってしまったのかな、とは少し感じています。どうしてもファンタジーに振り切れない私は、結局現実はこんなものだよね。と、まとめてしまうような気がしています。  うーん、どうしたらここを乗り越えれるかな。と、ちょっと最近の悩みでもあるかもしれません。  大人になって、夢と現実を受け止められるようになって。子供の頃の無限大な想像力はどこに行ったんだろうなと。  でも、それは世の中や知らなかったことを知ったことで、経験になり予想ができるようになり、知らなかったことに思い描く気持ちが少なくなったからなのかなとも思いました。  私はまだまだ知らないことだらけですけど、今の世の中調べればなんだって出てくる時代。考えなくたって、想像しなくたって、知りたいものを検索すれば答えは湧水のように溢れ出てくる。答えを知って納得して終わり。  それはそれで効率的でとても良いのですが、 あれはなんだろう? これはどうやるのだろう? どうすればいいの? おしえて? って、考えることも誰かに相談しながら悩んで答えを導き出したりすることもないから、成長がないのかもしれない。  私今立ち止まっている。  執筆について、全く知らないわけじゃなくなって来ている今、次にどうしたら良いのかちょっと悩んでいるのかもしれないです。  話はそれましたが、  今までの人生特に波瀾万丈だったわけでも、特別に不幸だったわけでもない私は、普遍的な恋愛しか書けないような気がします。  だけど、誰かの日常がほんのり色づくような、ちょっぴりだけ切なくなるような、そんな物語を綴っていけたら良いなとは思っています。  悲しいだけじゃなくて、悲しくても最後は優しい気持ちになれたり、イライラが吹っ飛んでしまうくらいのほんの小さな幸せが訪れたり。思わず笑顔になってしまったり。  人の心を動かすって難しいけれど、誰か一人でも読んで良かった。楽しかった。切なかった。恋したくなった。きゅんとした。どんな言葉でも良いから、優しさを感じてもらえたら嬉しいなと思って、これからも執筆していきたいなと思いました。  優しい世界を描きたい。  そう思った私は、今ファンタジー案をノートに書き殴ってます。思いついた世界観を形にするまではたぶん遠い道のり。だけど、まずやってみることが大事。  書きたいを形にする大変さが身に沁みているこの頃ですが、書かなきゃ始まらないので、まずは、書いてみようと思います。  2023.10.27
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