小説を書くとは

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小説を書くとは

 私にとって小説を書くという事は、物語を書くというよりはキャラクターを書くという方が強い気がします。  それは今までの作品を振り返って見て感じた事です。キャラクターがいるからこそ、物語が始まるし、キャラクターが動くから展開が次々と浮かんでくる。そうやって、終わりのないその登場人物たちの生き様を書いていくのが私の書き方なんだなぁと改めてここにきて気が付きました。  自分が作り出したキャラクターそれぞれに人生があるわけで、一人一人の設定をそこまで詳しく考えずに、幼馴染の男女。彼の方がものすごく彼女のことが好き。とか、他登場人物はその共通の友達とのちにその子と関わってくる女の子。あとライバル的存在とか、付け足しつけたしでお話を盛り上げていっていました。  たぶん、この書き方が間違っているなんてことはないとは思いますが、正しいわけでもない。  創作は自由なので、千差万別な書き方があってこそ面白い。  私が長編ばかり書いていたのはこの書き方のせいでした。  もちろんこれはこれで大事にしていきたい執筆の仕方です。  最近は短編を書くことにもだいぶ慣れて来ました。だけど、短編って、人生の一部分を切り取る書き方しかまだ出来ていないのです。もちろん妄想コンテストの文字数8000字の中に生まれてから死ぬまでの人生論を書こうなんて思ったらその人の人生がよっぽど短いか説明して終わるかのどちらかでしか書けない気がします。  生み出したからにはちゃんと書いてあげたいとは思うけれど、やっぱりそれは難しいし、読む人だってそこまでこと細やかに朝起きて歯を磨いてとかまでは別に読まなくても良いから、読んで面白い、ワクワクする、悲しい、切ないの部分をいかに上手く切り取って書けるかが大事なんだろうなと感じています。  とは言えやっぱり長編に詰めるその喜怒哀楽や起承転結が難しい。  難しいけど、まぁ、書くしかない。  と、今日も私は書いている。  とりあえず書こう。もっと色々と分かってくると、いらないな、このシーンって思うところは出てくるのかもしれないけれど、今は書きたいを書こう。それは確実に身になるし、次への糧にもなる。そう、信じて。 2023.10.31  ハッピーハロウィン🎃  なんか、「ここ数回真面目なこと言ってるな、佐々森」って思ってる人がいそうだなぁ。笑  基本適当ではあるけど、根は真面目なので。 って、ここまでしっかり読んでくれたあなたも真面目ですよ♡これからもぜひお付き合いくださると嬉しいですっ(≧∀≦)
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