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 口に含むと、なめらかなとろみが喉に滑り込んできた。  冷たい。とても冷たい。キンキンに冷えている。  爽やかな香味が鼻に抜ける。よくある人工的な強い香りではなく、これまで感じたこともない、軽やかで爽やかな甘さの予測が鼻腔をくすぐる。  気分が晴れる華やかな香りに、目を見開いた。  なんだこれは、と全身を電流が走り抜けるような衝撃を受けた。足元から総毛立った。  はじめて口にする味だった。ほどよく甘い。嫌みの無い味と香り。ときめくような美味しさだった。  パチパチとした炭酸の刺激が、口中で快く弾ける。  ひとくち、ふたくちと飲み込んで、息を吐く。頭の中がやわらかな輝きに包まれて、ふわりと身体が軽くなるような心持ちになった。  なんだ──? もしかしてアルコールが入ってるのか?  
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