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菜乃香が放課後一緒に帰ろうと言ってくるなんて本当に久しぶりだった。気持ちが昂った僕は、この機会に菜乃花に告白をしようと思った。
僕の自意識過剰だったらすごく恥ずかしいけれど、菜乃香は僕に告白してくれる気がするのだ。だが、ここで菜乃花から告白させるのは男としてのプライドが許さない。
僕は、金曜日にどんな話をしようか。どんな風に、どこで告白しようか。毎日毎日考え続けた。
僕はテレビで恋愛もののドラマが流れるたびに、僕と菜乃香だったらここでどんな会話を交わすのだろうと考えたり、今まで興味のなかったラブソングを口ずさむようになっていた。
菜乃花に告白する日が近づけば近づくほどに、僕の菜乃香への想いは強くなっていき、自分はこんなにも彼女のことを好きだったのかと実感させられた。
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