急変

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「まずいな。気温が上がってきてる…。山火事だ。きっと火砕流が発生してるんだろう。直撃を食らったら終わりだ」 「どっちに逃げればいいのかわからないわ!」 孝介は頷くと 「高いところから見てみればわかるかもしれない!」 するすると、傍らの木に登っていく。柚子はその姿を眩しく見上げた。 「…こっちの方は、まだ火が回っていない!」 降りて来た孝介が方角を指し示す。
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