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一幕ノ【序】van het begin
戦争はクソだ。
血みどろになりながら戦い、言葉を交わした仲間の姿が骸に変わり果てても、届かぬ勝利に渇望しながら、身を投じることしか出来ないのだから。
戦場では、尊厳も、感情も、倫理観でさえも欠落していく。
一時の幸せですら、爆薬の音と血潮の匂いで掻き消され遠い泡沫と消えていく。
今日生き延びて、明日は喋らぬ肉の塊となるかもしれない。
それが、戦争の現実。
「こんな世界、壊れてしまえばいい」
一人の少年は世界に失望し、壊れてしまえと願い。
「クソな世界を変えてやりてぇんだ」
一人の青年は世界を憂い、変えたいと願う。
ーそれは二人の軍人が、世界を変えようと奔走する戦場革命記。
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van het begin 始まりの
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