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「まだ朝のホームルームすら始まってないのにもう敗残兵みたいなこと言うなって……」
慰められているようで余計惨めな気持ちになってきた時、教室の扉が開かれ一部の女子から黄色い声が上がりだした。
「あー、まあこうなるよな……」
教室に入ってきた途端女子達から注目されるソイツ、川手リオはオレと幼馴染だったが生きている世界が違っていた。オレに無いものばかり持ってやがる。女子に負けない甘いマスクってやつを持ち、頭は普通だが運動神経抜群、美人な姉さんまでいるし、オマケに修学旅行の温泉で見たちんこはデカいときた。俺達中学生男子からしたら欲しい物を全部持っているのに、それを鼻にかけない性格で友達の多い根明。
リオは女子達に囲まれながらもそつなく対応して自分の机に鞄を置くと真っ直ぐこっちにやって来た。
「おはよう!」
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