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それから
高校生になった朝美は、かつてそう願っていたように、
「草原の世界」へ行くことが出来ました。
その世界での彼女の務めは、一度入ったら二度と外へ出られない水晶船の中に入って、空や星や大地などの自然を観測することです。
でも、朝美はちっとも寂しくありません。
自然を見つめているとそのどこにでも和志がいるような気がしましたし、
あるいは姿が見えなくてもいつもそばに彼がいてくれるような気がしたからです。
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