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「て、いうわけ。どーしよー!」
放課後の教室で、私は親友のミホに泣きつく。ミホは呆れたように言う。
「ばかねえ、告白された相手が誰だかわからないなんて……」
「だってさー、音楽聴いてたんだもん」
私はぐずる。本当に、何でよりによってあんなときに、ワイヤレスイヤホンで耳をふさいでいたんだろう。
「でも、たしかに聞こえたのね?」
ミホの言葉に、私はうなずく。
「うん。ちょうど曲がとぎれたとこだったから」
「そっか。じゃあ順番に推理していくしかないわね」
ミホは言った。
「いっしょに考えてあげるから、状況をおしえて」
「ありがとう……」
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