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今日は数ヶ月に1度の本家の孫会。 おじいちゃんには2人の女の子が生まれ、長女は和と妙子ちゃんのお母さん。 そして次女は私と翔子のお母さん。 残念ながら男の子は生まれなかった。 「俺の嫁も男を産めず、下の女まで男を産めなかった!! こんなことなら和が腹にいた上の女を無理にでもあの男と結婚させればよかった!!」 「おじいちゃん、めっちゃ破天荒じゃん!! よく考えて?そしたら私生まれてきてないから!! 私生まれてきたいから!!」 妙子ちゃんの嘆きにおじいちゃんが豪快に笑った。 「妙子の彼氏は好青年で良い男だったな、男を見る目もある。 あれはデカイ男になるぞ!!」 「え~、そんなのならなくてもいいよ。 今だって帰ってくるの遅かったり夜中も明け方も仕事になってて、もっと大変になっちゃうじゃん。」 「男はそれがいいんだ!! それで女は男より三歩下がって歩いてればいい!!」 「別に私は下がらなくて大丈夫だけどね!! 男に守って貰わなくても私だって喧嘩強いし!!」 「永家ほど妙子の家は大きくないけどな、仮にも社長令嬢だ。 危険が迫ったらお前を守ってくれるような男じゃないとダメなんだ。」 「え~!!そんなのつまんない!! 私も一緒に喧嘩したいんだけど!!」 「じいちゃん、何度も言ってるけど妙子は俺よりも喧嘩強いからな?」 「和は相変わらず大袈裟な奴だな!! そんなんじゃ仕事にならないだろ!!」 「色んな意味で優秀な秘書が俺にはいるからな、助けて貰って仕事してるよ。」
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