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*スナック*Sさん*2*
マジですか、と思いつつ慌ててワンピースから私服に着替え、帰り支度を済ませると、Kちゃん一緒に帰ろうよ、と声をかける私。
今日、遊びに行っていい?始発で帰るから、と言って、無理にくっついて行く方向で話をまとめる。
何のことだかわかっていないKちゃんと共に駅前まで歩き、タクシーを拾うと、彼女は自分が住んでいるマンションのすぐ側まで乗り付けてしまった。
恐怖、もちろんSさんもタクシーで私たちをつけて来ていた。
一旦通り過ぎたのは、運転手に怪しまれて通報されない為だったと思われる。
Kちゃんの住んでいるマンションはSさんにバレてしまったけれど、部屋番号さえわからなければ、どうとでもなるだろうと思っていた。
ここでやっと私はKちゃんに事情を説明し、真っすぐ部屋へ向かうのではなく、コンビニで時間を潰そうと提案した。
大丈夫だろうと思っていた。
始発までは、と、とりあえずKちゃんの部屋で二人で過ごすことに決め、ふう、っと一息ついている側で、彼女はSさんに余計な刺激を与えてしまった。
ようやく話がのみ込めたKちゃんは、なんとSさんの連絡先をブロックしてしまったのだ。
これが良くなかった。
ブロックしてからすぐ、電話の着信音が鳴り響いた。
液晶画面には「公衆電話」の文字。
これは、ひょっとするとひょっとしてまずいのではないだろうか、と。
私はKちゃんに、出ない方が良いと言った。
けれど、Kちゃんは…通話ボタンを押したのだ。
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