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*キャバ*Hさん*2*
もうお分かりだろう。
Hさんの本命は○○ちゃんなのだ。
けれど、頑なに避けており、○○ちゃんの出勤予定ではない曜日に来店する。
そして、どのコに決めると言うこともなく、来店してから店長などに聞いて、その日なるべく他の指名とはかぶらず、オーラスつけるであろうキャストを指名するのだ。
そうなると、日頃から他にも指名客を呼んでいるようなキャストのコはHさんにはつかなくなってくる。
自ずと「お馴染みのキャストの女のコ」ばかりが、Hさんにつくようになる。
そのような状況は、どうやらHさんの望むところではないらしく、場内で珍しいキャストのコを自分の卓へ呼ぶようになる。
「あ、今前を通ったコ、ついたことないから場内入れて!」
と、まあこのようにして、Hさんはいつも謎行動をとっては、かけて欲しいであろう言葉「もー!また他のコにもモテちゃってえ!」「□ちゃんが拗ねちゃいますよ!」「今日私、△ちゃんに羨ましがられちゃいますね~!」を手に入れ、ボトルも入れ、上機嫌。
Hさんは、○○ちゃんに「自分のいないところで、キャストのコたちから人気者になっているHさん」を作り上げることに躍起になっているようだった。
この辺りから、Hさんは転がり落ちて行くリズムに上手くハマってしまっていたのだろうな、と思う。
夢中になってしまう、癖になってしまう、やめられない、その習性が…。
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