*キャバ*Gさん*1*

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*キャバ*Gさん*1*

 とあるキャバでお見かけした、Gさんと言うまさにじいさん。  いえ、初老のお金持ち。  多分資産家なのかな?と言った感じの、No1キャストのAちゃんをご指名の、朗らかで明るい印象のお客様がおられました。  この話は、どちらかと言うと、お客様のGさんの話しと言うよりも、Bちゃんと言うキャストさんの話だと思います。  このGさんは、指名のAちゃん以外にもたくさんの場内指名を入れて、ワイワイと騒いだりキャーキャーと言われたりするのがお好きな方で、ボトルも卸して下さいますし、仕事でフロアに出ている男性スタッフにも声をかけ、ドリンクを振舞ったり、それはそれは楽しい方でした。  その「たくさんの場内指名」の中には、毎回必ずBちゃんが含まれておりました。  それなのに、GさんはBちゃんには愛想が悪く、シャンパンは飲ませるけれど個別のドリンクなどは頼ませず、自分から話しかけることもなかった。  それでも嫌な顔一つしないで、ニコニコと周りの子たちとGさんの会話に拍手をしたり、頷いたり、Bちゃんは出来たキャストだった。  Gさんは、何人かの仲の良いキャストを集め、休みを取らせて一緒に沖縄旅行に行ったり、泊りでゴルフをやったり、温泉に連れて行ったりと、まるで娘か孫を可愛がるかのように、女の子たちに素敵な時間をプレゼントしてくれるのです。  けれど、Bちゃんは最初はのけ者にします。  そこを、Aちゃんが「Bちゃんにも来て欲しいな」とGさんに可愛くおねだりするのです。  Aちゃんには弱いGさんは、仕方がないな、今回だけだ、とBちゃんの参加を許すのです。  この話は、レベル的にどうなのだろう。  このくらいのことだったら、読み手の方は大して面白くないんじゃないか、と不安になってしまうのだけど。  ただ!!  私は、ひたすらにBちゃんを尊敬していた。  彼女は間違いなく、あの店では勇者だったのだから。  そして、Gさんは、実は酔っ払うと…
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