おふとんの毛布が足りないわけもない

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ねえ、あのね、ギター、なかなかわたしの順番まわってこないんだけど。 なんでだろう。 なんでだろう。 なんでだろう。 とりあえず、前周り。鉄棒しておく。ほんとは、逆上がりできる。って嘯く。 あの子はね、いっつもわたしの後ろに隠れてたの。もじもじしてた。 ねえ、あの子、ほんとうに居たのよ。ずーっと服の裾握って、泣きべそかいてたの。 それだけのお話。
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