補習2日目

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補習2日目

「今日はこの問題を解けよ。わからないところがあったら聞いてくれ。」 先生は、昨日と同じように教壇に立ち、 俺にプリントを1枚渡した。 2人きりの教室にもかかわらず、 当然のように交わされる先生と生徒の会話。 俺はそれがなんとも悔しかった。 ねぇ、先生。わかりません。 俺にはわかんないよ。 こんな放物線の解なんかよりも、 もっと知りたいことが目の前にあるんだ。 聞いてもいいんですか? 昨日の答え。先生の解を。 聞いたらほんとに教えてくれるの? それが、俺の期待する答えじゃなかったとしたら、 俺は一生この放物線上を彷徨ってしまうのだろうか。 俺の頭を撫でまわした先生の左手は、 あの後、確かに熱くなったのに。
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