逆愛Ⅲ《洸弍side》

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大空は部屋の鍵を閉めて、俺の両手を押さえてドアに俺を押し付けた。 「痛ってぇ…にすんだよ!放せ」 「誠に抱かれた?」 なんでこいつが俺にそんなことを聞くんだ? 俺が誰に抱かれようが、お前は何とも思わないくせに。 大空の質問に、俺は鼻で笑った。 「さぁ、どうだろうな。お前には関係ねぇだろ」 関係ないだろ。 帝真のことを好きなお前が、俺のことを気にするわけがない。 「誰でもいいんだ?」 「あぁ。さっきからそうだっつって……、っ!」 瞬間、 唇を奪われた。 息が出来ないくらい激しいキス。 「ん、はぁ…大空てめぇ」 「誠より俺の方が洸弍先輩のこと知ってますよ」 何を言い出すかと思えば。 そんなの当たり前じゃねぇか。 どれだけ俺がお前に抱かれたと思ってんだ。 俺の体を知り尽くしてるのは大空だけだ。 「おまっ、は、ん…耳舐めっ…な」 油断していると、大空が俺の耳を舐めて、その唇を首筋に移動させた。 これをされると、気がおかしくなる。 更に大空は片手で俺の両腕を頭の上で押さえつけ、余った手で服を捲り上げた。 そのまま乳首を舌で転がす。 「アアッ!ん…は、あっ」 そしてもう片方の乳首にかぶり付き、更に指で弄って攻めた。 快感からか、背中がゾクゾクする。 「そんなに気持ち良いですか?」 「バ、カ…アアッ!ん、アッ…はぁ、良く…ね、んんっ!」 「へぇ…」 大空は乳首を攻めながら、俺の股間をズボンの上から触った。 「もうこんなに硬くしてるくせに?」 「て、め…殺、んんっ!アアッ、はぁ」 言葉が出ない。 こんな状況で感じてしまう自分が嫌だ。 そして大空は俺のズボンを下げた。 大空はしゃがみ込んで硬くなった俺のモノを口に含もうとした。 その瞬間、廊下から話し声が聞こえた。 『待って、ジュース買う』 『あたしも。ついでにここで休憩しよ』 大空の部屋の目の前にある、自販機と休憩所からだ。 俺と大空はその声に気付いた。 話し声は続く。 止めてくれ。 今、この状況でお前に何かされたら我慢出来ない。 頼むから、何もしないで―… 大空は俺の目を見て言った。 「バレるんで、声出さないで下さいよ」 「おまっ…!?―…アッ」 大空は俺のモノを口に含んだ。 俺は必死に大空の頭を掴み、力づくで離そうとした。 ダメだ。 快感の方が強くて抵抗出来ない。 「ん…は、アッ!」 「声出てますよ」 「て、めぇ…ンッ!」 余裕で続ける大空に苛つきながらも、抵抗出来ない自分にも苛ついた。 俺のモノを扱きながら、舌で遊んで。 先端からは透明な液体が溢れ出す。 声が出る。 気付かれたくない。 大空に敵わないと分かった瞬間、俺は自分の手で口を塞いだ。 声を出さないように集中した。 「気持ち良いで―…」 大空が見上げる。 そして大空は口を塞いでいた俺の両手を掴んで、口を再び無防備にさせた。 「大空!バ、カぁ…アアッ!ん…」 そして再びフェラを続けた。 我慢出来ずに声が洩れる。 『なんか声聞こえない?』 『えー、空耳じゃん?』 そんな女子共の会話を背中にして。 「は…ん…!っ、く…」 歯をくいしばって俺は必死にこらえた。 大空は裏スジを舌でなぞり、亀頭を攻めて口に全てを含んで動かす。 本当にもうおかしくなりそうだ。 『休憩終わり!学食行こう』 『行こ行こ』 そして女子は去っていった。 大空は俺を掴んでいた手を放して、モノを扱きながら亀頭を攻めた。 緊張の糸が切れて快感が集中する。 「ダ、メ…アアッ!アッ、はぁ、ん…イク!出る、出るぅっ!アアッ――…!」 そして俺は大空の口に精液を出した。
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