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やはり、嵐が好きなのか。
こんなに抵抗して泣き叫んで。
なら尚更、優しくなんて出来ない。
洸弍くんは愁弥さんに似ていて、嵐は神威さんに似ているから。
「いや、だ…大空ぁっ!」
何度も何度もその名前を繰り返す度に、容赦出来ない。
「も、イキた、くない…!や、…アァッ!アッ!イ、クッ―…!」
挿入して10分で洸弍くんは再び絶頂を迎えていた。
媚薬のせいなのか、それともそういう体に仕込まれたのか。
息を切らして、倒れこんでいる。
すると、私の携帯が鳴った。
ポケットから携帯を取り出すと、着信は嵐からだった。
嵐は今日FI学園に出張に行っていて、終わったら連絡をするように指示をした。
全ては計画通りだった。
「終わりましたか?」
『終わりました!今から帰ります。ルイルイとの打ち合わせは明日でいいっすよね?』
「ええ。明日やりましょう。それと、今から楽しいものをお見せしますのでテレビ電話に切り替えて下さい」
『え?了解っす。電池切れるかも…』
私は携帯を机の上に固定して、洸弍くんが映るように位置を合わせた。
そしてぐったりとしている洸弍くんを仰向けにして、正常位で再び挿入した。
「…もぉ…や、ぁ」
「洸弍くん、机の上に置いてある携帯はテレビ電話になっています」
「え…?」
「繋がっているのは嵐です」
その名前を出した途端、今までに無いぐらい抵抗を始めた。
抵抗を始めることなど予想圏内だ。
「おおぞ…んっ!」
だからキスをして、嵐の名を呼ばせないように口を塞いだ。
嵐からしてみれば、犯していると気付かれないだろう。
腰を揺らして、セックスに集中させる。
「アッ、ん…ふ、アァッ!んんっ」
『洸弍先輩…?』
嵐に見られていると分かって、洸弍くんの目からは涙が溢れていた。
あなたが悪いのですよ。
私を怒らせたあなたが。
気が付くと電話は切れていて、それを確認した私は体位を正常位から後背位に変えた。
「やだぁ!や…アッ!大空ぁっ!大空!」
「残念ですが、その声はもう届きませんよ」
後ろから激しく突きながら、右手で洸弍くんのモノを扱くと締まりが良くなる。
「アァッ!ん、アッ!や…ぁ」
突く速度を倍にすると更に締まりが良くなり、喘ぎ声も増す。
「アァッ!アッ!ん…や、はぁ、アァッ!イク!イクゥ――…!」
洸弍くんは絶頂を迎え、そして私は洸弍くんの中に精液を出した。
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