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小説9 戻ってみると、いつもの私の部屋だ。なんの変わりは無い。 人気の無い部屋に帰ってくるのは、気持ちがすさぶ。 さっき会った様な女性が笑顔で出迎えてくれたならば、 もっと仕事にも精を出せるのにと思ったりもした。 冷蔵庫の扉を開き、ビールを飲もうとした時、ふと感じた。 確か六本買ったはずである。なのに五本しか入って居ない。 ビール以外は何も無い冷蔵庫である。間違えるはずが無い。 私は恐怖を感じた。それと同時に私の両肩を見た。 もう、跡は無かったが、でも、なんだかなーーであった。 一本盗まれたのかとも思ったが、泥棒なら、全部もっていくだろうし 何もない部屋に入る訳がない。 自分の思い違いだ と自分に言い聞かせて、ベッドに入った。 今日も、当然ながら、パンパースを装着している、自分に悲しい 今日も金縛りにあうのだろうか?不安と恐怖と漏れを気にしながら、 眠りについた。 ぐっすりと寝られた。爽快である。金縛りにも合わなかった。 だが、二枚目のパンパースを消費した。 続く。
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