2人が本棚に入れています
本棚に追加
9
小説9
戻ってみると、いつもの私の部屋だ。なんの変わりは無い。
人気の無い部屋に帰ってくるのは、気持ちがすさぶ。
さっき会った様な女性が笑顔で出迎えてくれたならば、
もっと仕事にも精を出せるのにと思ったりもした。
冷蔵庫の扉を開き、ビールを飲もうとした時、ふと感じた。
確か六本買ったはずである。なのに五本しか入って居ない。
ビール以外は何も無い冷蔵庫である。間違えるはずが無い。
私は恐怖を感じた。それと同時に私の両肩を見た。
もう、跡は無かったが、でも、なんだかなーーであった。
一本盗まれたのかとも思ったが、泥棒なら、全部もっていくだろうし
何もない部屋に入る訳がない。
自分の思い違いだ と自分に言い聞かせて、ベッドに入った。
今日も、当然ながら、パンパースを装着している、自分に悲しい
今日も金縛りにあうのだろうか?不安と恐怖と漏れを気にしながら、
眠りについた。
ぐっすりと寝られた。爽快である。金縛りにも合わなかった。
だが、二枚目のパンパースを消費した。
続く。
最初のコメントを投稿しよう!