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小説7
私はこう見えても、セールスマンである。安い品物を如何に高く売るかを真面目に考える、優秀なセールスマンである。お客は少しボケた老人に限る。
耳が聞こえにくいのを利用するのだ。こちらの、思いのままである。
ボケているから、計算も出来ないし、老後のお金が一杯あるので、こちらとしては、安心だ。また先も短いので、トラブルになっても、時間的にセーフである。
名前通り、広い気持ちでセールスが出来る。
仕事を終え、アパートに帰り、ドアを開けようとすると、鍵が掛かって無い事に気がついた。おかしい、掛けた筈だ。恐る恐るドアをあけると、そこに、、、そこには
若い女性がいるのだ。下を見るとちゃんと足が有る。驚いた事には
「お帰りなさい。ご主人様」とか細い声で言うのだ。
「俺は結婚なんかしていない。なんかの間違いだ」
と心で叫んだ、‼️
一体何故?足のついた幽霊か?、、、、、
続く
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