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誰も知り合いのいない高校へ進学した私の最初にできた友達は、たまたま隣の席だった真島くん。
入学式当日のホームルームで、隣の席の人と自己紹介をし合う時間があって話したのがきっかけ。
じゃんけんで負けた真島くんが「えー俺が先かよー」と渋りつつ、自己紹介をしてくれた。
真島聡太。
中学ではバスケ部で、高校でも入るつもりだけど、背が低いのが悩み。
見ての通りメガネだけど、中学生の頃からもう何本も壊して母さんに怒られている。
車酔いしやすいのにバス通学だから、これからの毎日が憂鬱で仕方ない…
恥ずかしそうにしていた割に真島くんがいろんなことを話してくれたから、私も、
星野梨花。
中学では陸上部だった。高校でも続けるつもり。
私も目が悪くて中学の時はメガネだったんだけど、走るのに邪魔だから高校デビューでコンタクトにしたんだ。
慣れたら結構快適だよ?
真島くんもバスケ部ならコンタクトにしてみたら?
…なんて、あまり緊張せずに続けることができた。
気が付いたら自己紹介の後も普通にいろんなことを喋っていた。
次の日には、同じクラスの中で真島くんと同じ中学だったという女の子とも話ができた。
高校生活はなんだか楽しくなりそうだ。
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