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「いよいよ告白の時間が訪れました! 誠さん、心は決まりましたか?」
「はい」
最終日、告白の時を迎えようとしていた。女性達はとっておきの衣装に着替えその時を待つ。タキシード姿の誠はガラスの靴を手にしていた。
「なんと! ガラスの靴です! 番組史上初のプロポーズです!」
皆息を飲んだ。誠は一歩、また一歩と歩を進める。素通りされた女性は悔しさをにじませた。
誠が近付いて来る。心臓が痛いほど暴れている。真琴はきつく目を瞑った。
「僕と結婚してください」
誠はガラスの靴を捧げた。
紀香にーー。
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