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事例②
僕は、普段あまり現金を使いません。基本キャッシュレス決済です。でも、たまーに現金を使う時があるんです。そう…あれは、会社の同期4人で急に呑みに行った時のことです。
居酒屋へ来て、程よく飲食をして2時間が過ぎた頃。
『もうそろそろ時間やし帰ろか…。合計が16400円か…1人4100円やけど、4000円でいいわ。400円俺が出しとくわ。』
そう言って伝票を持った山本君。彼に4000円渡そうとカバンから財布を取り出して、1000円札あったかなぁと思いながらお札の入ってるところを見る。
「ええっ!?」
思わず叫んでしまった。
『どしたん?財布にお金入ってへんかった?』
『大丈夫?』
心配そうな顔をして聞いてくれた前田君と秦君。
「ありがとう…。違うねん、これ…。」
と、言って財布からお札を取り出してテーブルの上に並べて見せた。
『なんやそれーっ!』
と、それを見て大笑いした3人!テーブルの上には彼女が作ったであろう〈トモコ銀行〉と書いた1000円札が5枚。ご丁寧に人物像のところにはよく似た彼女の似顔絵が描いてあった。
『俺、た、た、立てか…ブフッ…立て替えとくっ…ブフッ…立て替えとくし、また返して…ブフッ!』
笑いのツボにはまったか、笑いの止まらない山本君がそう言って僕の分を立て替えてくれました。
彼女に騙されました…。
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