キミと明日を駆ける

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キミと明日を駆ける

35e01b89-5b8d-4315-82c1-af97dd345402  ピピピピピピ  ピピピピピピ…  …………  …  ヴ〜〜〜  今何時だ?  思うように開かない目を擦りながら、枕元にあるアナログ時計を見ると6時だった。  …なんだよ。  設定変えたと思ったのに、変えてなかった。  今日はもう少し寝ていようと思ってたのに、…ミスったな。  過去に戻ってきて、体もだんだん慣れてきた。  そろそろ頃合いかなって思ってたんだ。  だから今日は7時に起きようと思ってた。  7時だとあんまりゆっくり出来ないけど、パンぐらいは焼ける。  どうせ早く起きても、十分学校には間に合うし。  リビングに降りて冷蔵庫を開けた。  窓の外でピーピーと小鳥が囀っている。  まだ6時なのにご苦労さん。  ヨーグルトとジャム、あとバターにたまご、パルメザンチーズ。  ごとごとっと机の上に並べて、ガスコンロに火をつけた。  目玉焼きを作るためだ。  姉貴はどうやらまだ寝ているらしい。  昨日飲み会で帰って来なかったから、このまま昼コースか?  大学生は気楽でいいよな。  高校生なんて、毎日早起きしなくちゃいけないってのに。
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