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SWEET PAIN : Meet You Again ~ 同じ太陽の下で
「ソープランド嬢・メルとの邂逅。僕らがつながったのは、果たして身体だけだったのだろうか」
トレンド #ヒューマンドラマ(最高40位)
ジャンル
ヒューマンドラマ、私小説。
📖9min
このような記事を書くに当たって「これは少しまずいな」と思いました。
センシティブな内容を含んでいるから、放置してうやむやにしておけばいいものを。
なんで、このページに書きに来るまで、まるで気づかなかったのか、我ながら不思議で仕方がないです。笑
帰郷後に東京近郊へ出向いたとき、僕は念願の「星の王子さまミュージアム」訪問を果たします。
サン・テグジュペリの世界を堪能したあと、グッズ売場のキツネ君に目が止まりました。
本当に絵本のそのまんま、彼がいました。
当時30もとうに過ぎた中年男の僕でも、恥ずかしながらキュンキュンしてしまい、土産に買うことにしました。
その時、彼女のことを思い出して、もう1個余分に買いました。
でも、彼女に会ったとき、もう僕のことなんか忘れてしまってたみたいで、渡すとき微妙な空気だったけど、星の王子さまを読む機会が彼女にあったなら、僕の気持ちは伝わったと思います。
それで、あの東北大震災。
最後に会ってから2年後くらいかな。
すぐに彼女のことを思い出したけど、やはりメールアドレスは変えられてしまっていたみたいで、連絡はつきませんでした。
あの辺りのくだりは、本当にそのまんまです。
なんか客の立場なのに思い入れありすぎる感じがしますが、特にこの頃までの僕は、人や物への愛着心がけっこう強かったので、たとえば、逆にそのせいで「涙のわけ」の元カノさんには「重たい」と言われて、実はLullabyの前に1回別れています。
(その後彼女が、彼女の周りの友人に、そんなに優しくしてくれる男性は手放したら駄目だよ、と言われたらしく、一旦よりを戻すことになりました。が、その後、結婚の話をしているうちに破綻しました)
メルを思う、あの沈んだ気持ちから長く立ち直れなかったので、この作品を書くに当たっていろいろ動機はありましたが、こういう話を書いて気持ちに区切りをつけたかったのも実情には違いありません。
震災を無事に切り抜けて、今、彼女が幸せに暮らしていて欲しい。
それは、本当にそう思います。
そして、彼女に限らず、良い出会いをした人たちみんなのことを、今は感謝をもって振り返っています。
それが物を書く強い動機の一つになっています。
この後にアップしている「Song For You」は、僕が夢のために足掻いていたころに出会った人たちへの、まさにそういう思いがこもった作品です。
「SWEET PAIN : Meet You Again ~ 同じ太陽の下で」
https://estar.jp/novels/26050042
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