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「君の事がどうしてか気になるんだ。はっきり言うと君に興味がある。だから色々知りたくて君を構っていたし、社食で見掛ければお昼を一緒に食べていただけなんだ」
「私の事が気になるのは何故ですか?それに私黒田さんに対して塩対応だったと思いますけれど。なのにどうして私なんかをと不思議なんです。恋愛未経験の私には黒田さんの言動が少し理解出来なくて本当にごめんなさい」
私はただ……戸惑っていた。
「最初は、君の見た目と違うしっかりしてる所に惹かれたんだ。僕が君を気になるのは君に好意が有るからに間違いないと思う」
「それって私を好きって……事ですか?」
自分で言って置きながら、 『好き』ってwordに過剰反応してしまい自身の顔が赤らむのを自覚した。ダメダメこれじゃ相手に勘違いされちゃうじゃない。何処までも慣れていない自分が、歯痒かった。
「多分…そうだと思う」
「今は未だ、自分の気持ちがあやふやなんだけどね。出来れば君と付き合いたいんだ。何時も女の子から告られるばかりで自分から口説いた事が無い。だから自分自身で、戸惑ってるんだ」
「私には、ずっと前から想いを秘めた相手が居るんです。その人とは付き合ってる訳じゃないんですから完全に私の片想いですけどね」
「片想い?」
「はい。それに今は何より仕事を覚えなきゃいけないので恋愛に現を抜かして男性と付き合ってる場合では有りません」
私は黒田さんにキッパリ言い切った。
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