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本編
昔々因幡一の富を手にした長者がおりました。
長者の所有する田んぼの広さはなんと1000haにも及ぶというから驚き。
そんなある年
今年も田植えを近くの人々総出で行っていました。
そして昼過ぎのことです。
親猿が子猿を逆さまに背負って田んぼの畦道で戯れ始めたのです。
それを見た人々は大笑い。進む作業も進みません。
その後も時間は過ぎていき、瞬く間に日が沈んでいきます。
しかし、長者の田植えは1日で終わらせると言う決まりがありました。
どうする長者
長者は金の扇をおもむろに取り出して高殿に上がり、太陽を三度招きました。
『太陽よ戻れ‼️』
すると今にも沈みそうだった太陽が上がってくるではありませんか。
昼のように明るくなり田植えは無事終わりました。
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