最終章 普通の恋愛じゃ物足りない?

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後ろからガンガン突きながら、俺は杏香の手を取りキツく握りしめて、 「いいよ。なんでも来い。でも、俺も杏香以外の女、抱くことはもうないと思うけどね」 と言って、腰の動きが止まらない。やばい。このまま行くと、マジで赤ちゃんできちゃう。 「私、安全日だよ、確か」 「ダメダメ。それ、完全じゃないし。それに、一回マジで中で出しちゃったら…これからのエッチ、止めが効かなくなる。だから、まだだめ」 「そこは、真面目健在だね」 「当たり前だろ。年下の彼女を持つ俺の苦労も分かってくれ」 「ハイハイ」 杏香はそう言いながらも、なんだか嬉しそうに笑って、 「じゃ、装着して。で、顔見て、一緒にイコ」 と言って杏香は俺の唇を塞いだ。 あっ。やば。今のでイキそうになっちゃったよ。 俺は呼吸を整えながら、ゆっくりと杏香から出て、枕元に置いてきたコンドームを取り、胡座をかいた。杏香はゴロンと仰向けになって俺を見つめると、 「私、春休みなんだけど。毎日できるね!」 と言ってニコッと笑っている。俺はしっかり装着しながら吹き出して笑ってしまった。 「いやいや、俺、仕事!」 「えー?大丈夫でしょ」 「俺をなんだと…」 「でも、今度の週末は空けといてくれるんでしょ?」 「うん。約束だからな」 そう。週末、杏香の卒業旅行。 亜子と光陽、そして俺と杏香で。朗と亨もついてくるって言い出したけど、却下。今回の主役は杏香たちだからな。俺は車を出す役目ってだけ。 さあ。 俺は準備万端。杏香の上に被さっていくと、杏香は俺の肩に腕を回して抱きしめながら、何度も唇を重ねて舌を絡めてくる。堪らなく気持ちいい。 「さあ。寝ずの卒業祝いといこうか」 「やった!」 「喜ぶとこか…」 俺と杏香は笑い合って、お互いに抱きしめながら一つになっていく。 俺たちの恋愛は、この先も終わることなくずぅっと続いていく。 この楽しいエッチもね!
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