サイダーと恋模様

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 翌日の放課後、私は駅近くのレンタルショップに立ち寄り、先生が好きだと言う歌手のCDを何枚か借りた。  誰かに見られないかとそわそわしながら、レジへと持って行く。  あの学校新聞が発行された翌日に、彼が好きな歌手のCDをこんなにまとめて借りてるところを目撃されたら「あいつ、絶対西崎先生のこと好きじゃん」と揶揄(からか)われるのが目に見えている。  大人になった今、冷静に考えると単に気にしすぎなだけだと思うけど。  当時の私にとって"西崎先生"の存在は、自分の中で前触れなく膨れ上がる厄介な熱であると同時に、とても繊細で壊れやすいものだったのだ。
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