最後のカオリ

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 室内の照明が明滅していた。  窓外のカオリは、いつの間にか着物を替えていた。 「そうだ、その方がいい。カオリにピッタリだ」  そして楽曲が終わろうとしてる中、彼は次のワインを出してきた。 「私にも、ちょうだいよ」 「ダメだ。カオリに合う酒を、明日でも用意しとくから」  彼が楽曲を替えるため、スイッチを操作してると、冷気を感じた。  振り返ると、部屋の非常ドアを開けて、カオリが入りながら、 「ちょっとでいいから、私にも飲ませて‥‥」 「あれ? カオリ、どうやって、そのドアを‥‥」 「なに言ってるの? 私、魔女だもん、なんでも可能(アリ)なんよ」 「そっか‥‥。なら、仕方ないな」
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