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「何?」 「紗希に言われたんだけど、一線を越えたらどうなるの?」  …………。  え? 伊吹ーーーー⁉︎ ななな何を麻生くんに聞いてんのよ! 一瞬凍ったこの空気! どうしてくれるんだ!    目を丸くした麻生くんが私の方に振り向いた。私はあまりの恥ずかしさに、今すぐここから消えてしまいたい衝動にかられた。  あぁ、終わった。こんな小さな子になんてことを教えたんだって、絶対思ってるはずだ。変な奴って思われてるよね、もうヤダー!  麻生くんが吹き出した。 「塩見っておもしれーな」  お腹抱えて笑う麻生くんはとてもかっこよくて、私の羞恥心は和らいでいった。 「また伊吹と一緒に遊びにおいでよ」 「え? あ、いいの?」 「うん、ぜひ」    思わぬお誘いに、棚ぼた! 伊吹、はなちゃんありがとう! 今日は感情があっちこっち行って、もうよく分からないよ〜!  て言うか、もう伊吹の恋愛相談には絶対にのらないんだから!
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