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小説パート2(10) お爺ちゃんの記憶を持った僕は、勉強なんてしなくよかった。 小学生の勉強なんて簡単過ぎる。授業など聞かなくても平気だ。 お爺ちゃんの記憶のおかげでみんなに知らない事を教えてあげられる。 皆んなの前で話しすると、皆んなは興味を持って下を向きながら聞いてくれた。中には欠伸する子もいたが、寝不足なのだろう。 皆んな、それ何? と言う表情を見せるのだが、疑問は脳を活性化させる。 そのうち、皆んな話しを聞きに来なくなったが、僕に遠慮しているみたいだ。 尊敬されると、気を使わせてしまうのが辛いところだ。 お爺ちゃんの記憶をもらってから、友達が幼稚に見えてきた事に気付いた。 お爺ちゃんの記憶ってどこまで残ってるのか。一部を除くと言っていたが、 どれ位あるのだろう。今度お爺ちゃんに聞いてみようと思った。 続く
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