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小説パート2(14) 運転会が終わった後、僕はおじいちゃんの家に行った。 おじいちゃんは煎餅を食べながら、テレビを観ていた。 僕が以前から聞きたい事を聞いてみた。 それは、おじいちゃんの記憶がどれぐらい僕の頭の中に入っているかと言う事だ。でも、その事を聞くとおじいちゃんが嫌がるかも知れないと思っていたので、なかなか言い出せなかった。でも今日は思い切って聞いてみた。 おじいちゃんが、僕に言うには 「おじいちゃんの記憶がどの様に入っているかは、おじいちゃんにも分からない。ただ、おじいちゃんが伝えたく無いと思っている記憶は入らない」と言われた。 僕は思った。「なんて無責任な」と。 要するに僕の頭に入れられたおじいちゃんの記憶は、 おじいちゃんさえ分からない記憶なのだ。 これは僕にとっていい事なのだろうか、分からないが、 記憶が増えたので、知識も広がったと思って、良いように考えようと思った。 家に帰るとお母さんが夕食のおかずを作っていた。 またもやコロッケ。運動会で作ったのがまだあるとの事。 「♬今日もコロッケ、明日もコロッケ、これじゃ年柄年中、コロッケ コロッケ」 と言う歌が僕の脳裏に浮かんだ。これもおじいちゃんの記憶みたいだ。
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