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小説パート2(17) 新しい学校のクラスの生徒の人数は四十人だった。 担任の先生は三島先生と言う女の人である。 僕は転校生という事で、皆んなの前で紹介された。 席は一番後ろであった。全員の名前を聞いたがいっぺんに覚えられるはずも無い。 新しい友達は直ぐにできた。上田君だ。 何と誕生日が同じである。推理小説が好きで、シャーロックホームズが好きと言っていた。 早速、図書室に行って、シャーロックホームズの本を借りた。子供向けの簡単な本である。 図書室には沢山の本が置いてあった。 父は読書家で多くの本を持っている。 僕に本を読む事を勧めてくるが、余り読んでいない。 以前、読んだ本は野口英夫の伝記小説だった。 野口英世は子供の頃に大火傷して皆んなから「テボウ」 と言って虐められたが、後に医者になりアフリカで黄熱病の研究し その最中に黄熱病にかかり亡くなった。僕は複雑な思いでこの本を読み終えた。 僕は立派な人に成らずに、平凡で良い。 長生きしたい。
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