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小説パート2(19) 上田君は記念切手を集めている。それを僕に見せてくれた。記念切手の図柄はとても綺麗で僕も集めたい気持ちになった。上田君の話によると、何年か後には、高く売れるとの事であった。僕も集めようと決意を固めた。 記念切手の売り出し日を調べ、近くにある郵便局に行って購入した。古い記念切手は、本屋さんに売っていた。 切手を集めるには、結構お金が掛かる。 でも数年後はそれの、何倍もの金額となるのだ。 僕の期待は、高なって天まで昇ったが、未だに実現していない。でも集めた切手を見ていると、不思議と癒される。 上田君は勉強もできた。僕も出来るのだが、おじいちゃんの記憶であって、僕の実力ではない。その証拠におじいちゃんの記憶以外の教科は余りいい点が取れない。 いったい僕は何を勉強すれば良いのか分からないが、 あまり深刻にならずに、普通に平凡でいよう。 偉人になると、長生き出来ない。 上田君はクラスの人気者でクラス委員をしている。 ここでは、学級委員長と言うらしくクラスメートの選挙で決まるのだ。 僕は転校したばかりなので、選ばれる事は無い。 でも、皆んな僕の魅力を感じる時が来て、学級委員長に選ばれると、 上田君に悪いなと思った。 そう言えば、以前の学校で僕はクラス委員に選ばれていた。皆んな、大変な仕事は僕にやって貰いたかったみたいだった。人の嫌がる事をやると言う事は、選ばれたものしか出来ない。僕は頼りにされる存在だったとしみじみ思った。 この学校でも、いつかそうなるかも知れない。 その時は皆んなの為に頑張ろう。
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