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小説パート2(22) 今度こそ、僕は崎野と決着をつけると意気込んでいたが、崎野は僕を避けていた。僕を見ると何故か、避けるのだ。 崎野に言ってやった。「今度、中島君を虐めたならば、俺のワルサーP38が火を吹くぜ」 このセリフ、確かルパン三世のセリフだ。これも爺さんの記憶だ と僕の心で叫んでいたが、もちろん崎野には聞こえ無い。 崎野は何の事だ と言う顔で僕の前から立ち去った。 何故、僕はこんなに強いのだろう。戦わずしてに勝つ。 孫子の兵法である。自分でも不思議に思ったが、 それ以上の詮索はやめて、素直に勝利した事を喜んだ。 ちなみに、ワルサーP38 とはルパン三世の愛用のピストルで歌の中にも出てくる。 確か歌詞は 「♪ワルサーP 38 この手のひらに、抱かれたものは、全て消えゆく、定めなのさ、ルパン三世」 と言う様な歌詞だった。もちろんこれも、お爺ちゃんの記憶です。 その後、崎野が中島くんを虐めているのかどうか分からないけど、中島は相変わらず、青い顔している。
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