6人が本棚に入れています
本棚に追加
9
小説パート2(9)
ある日、お爺ちゃんのところに遊びに行った時だ。お爺ちゃんが真剣な目をして僕を観た。
いつもは、優しい目なのに、その日は違っていた。
お爺ちゃんは僕に言った。「これからする事は、絶対に人に言ってはいけない。秘密にしてほしい。」と。僕は何もわからないけれども、秘密にする事を約束した。
お爺ちゃんは僕の頭に、ヘッドギアの様な物を装着した。見ると電気のコードが何本もあった。 「何をするの?」と不安気に聞く僕に、おじいちゃんは言った。
「今から、私の記憶をたっくんに伝達する。ただし一部を除いてだ。」
僕は一部を除くのが気になった。何だろう。おばあちゃんに知られては、まずい事かもしれない。でも、それ以上の詮索はしなかった。
電流の様なものが頭の中を過ぎったかと思うと意識を失った。どれくらい経ったのか分からなかった。気がつくと僕は、お爺ちゃんになっていた。 浦嶋太郎か と思ったが、姿は小学生のままで、頭脳はお爺ちゃん。そう僕は、コナンみたいになっていた。
続く
最初のコメントを投稿しよう!