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小説パート2(9) ある日、お爺ちゃんのところに遊びに行った時だ。お爺ちゃんが真剣な目をして僕を観た。 いつもは、優しい目なのに、その日は違っていた。 お爺ちゃんは僕に言った。「これからする事は、絶対に人に言ってはいけない。秘密にしてほしい。」と。僕は何もわからないけれども、秘密にする事を約束した。 お爺ちゃんは僕の頭に、ヘッドギアの様な物を装着した。見ると電気のコードが何本もあった。 「何をするの?」と不安気に聞く僕に、おじいちゃんは言った。 「今から、私の記憶をたっくんに伝達する。ただし一部を除いてだ。」 僕は一部を除くのが気になった。何だろう。おばあちゃんに知られては、まずい事かもしれない。でも、それ以上の詮索はしなかった。 電流の様なものが頭の中を過ぎったかと思うと意識を失った。どれくらい経ったのか分からなかった。気がつくと僕は、お爺ちゃんになっていた。 浦嶋太郎か と思ったが、姿は小学生のままで、頭脳はお爺ちゃん。そう僕は、コナンみたいになっていた。 続く
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