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「そうだな、最上に聞いてみるよ、何か持ってきたいものでもあるのか」
真由香は俺を手招きして耳元で囁いた。
「大我に抱いてほしい」
「えっ?」
「もう、やだな、そんなに驚くこと?」
「いや、驚くよ」
「だって、私と大我はキスだけだよ、大我は私を愛したくないの?」
「そんなことはないけど……」
「大我の奥さんになって、愛されてるって実感が欲しいの、お願い」
真由香のお願い攻撃になす術はなかった。
俺は早速最上に相談した。
さすがに愛を確かめ合いたいから一晩外泊許可欲しいなど言えない。
何を言われるか想像がついた。
さて、なんて言おうか。
俺は外科医局に向かう廊下で考えをまとめていた。
「最上、ちょっといいか」
「よお、真由香に会いにきたのか」
「ああ、ちょっと相談があるんだ」
なんだと想像つかないような表情だった。
「真由香に手術前に外出許可貰えないかな」
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