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俺は慌てて真由香さんを後ろに追いやった。
「真由香さん、インターホンに出なくていいから」
そんな俺と真由香さんの様子がわかったらしく最上はニヤッと笑って言葉をかけた。
「大我、開けてくれ、お前の女を紹介してくれよ」
まずい、最上は真由香さんを俺の彼女と勘違いしてしまった。
「だから、違うって」
もう、仕方ない、俺はオートロックを解錠し、最上を招き入れた。
「どうしたんだ、泥棒でも入ったのか」
悲惨な状態の部屋を目の当たりにして最上が叫んだ。
「始めまして、松本真由香です」
「俺は最上丈一郎、最上総合病院の外科医だ、俺にかかれば治らない病気はない」
「大我先生と友達ですか」
「ああ、最上総合病院をこいつと盛り立てていく」
「そうなんですか」
「真由香は大我の女だろう」
「はい」
もう勝手に話をするな、しかも真由香さんはいつの間にか俺の彼女になっている状況にすかさず否定した。
「違うよ」
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