第二章 奴は突然やって来た

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最上、何言ってる、どさくさに紛れて口説いてるんじゃねえよ。 「駄目だ、とにかく最上は帰れ」 「わかったよ、これからお楽しみか」 「違う、真由香さんとは寝室は別だ」 「そう剥きになるな、本当に大我は生真面目なんだからな」 「最上がいい加減すぎるんだろう」 最上は俺の言葉を無視して真由香さんに話しかけた。 「真由香はいくつだ」 「二十歳よ」 「おい、犯罪だぞ」 「バカ言え、未成年じゃないし、親の許可を得ている」 「へえ、家族ぐるみの付き合いか」 「だから違うと言ってるだろう」 「ほら、あんまり大我が違うって言うから、真由香が落ち込んだぞ、今晩ぎゅっと抱いてやれ」 「そ、そんなことはしない」 最上は「じゃあな、張りきれよ、大我、真由香を喜ばしてやれ」そう言ってマンションを後にした。 「全く最上はどうしてデリカシーがないんだ」 「でも最上先生は本音で話せる男性だよね」
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